戦場のさけび

冬真

2007年11月28日 19:36

ある日の朝、突然携帯の電話が鳴った。

田場(友人)
「冬真、今週末の日曜にアレをやるから。
 七時に○○小体育館に来い!!」

冬真
「えっ!!アレって何??」

田場
「・・・フフ!!
 運動出来る格好で来いよ。・・ガチャ!!」

冬真
「な、なんだ??(汗)」


そんな怪しげな電話を受けながら
約束の日に、とある小学校の体育館に向かったのです。

ここは友人が定期的に借りてスポーツをしている場所。
私もたまに混ざりに来ているのです。

体育館に入ると、顔見知りの人が既に10数人来ていた。

かるくストレッチをしていると
テレビやパソコン等の機材が運ばれ、設置されていく。

そこに登場した田場!!

田場
「おぉ??まだ集まり良くないなぁ。
 よし、もうちょっと揃ったらはじめよう。」

皆で円になりストレッチを続ける。

人数が30人ほど集まった所で

田場
「よし、じゃあそろそろ始めるか!!」

とテレビにDVDを映し始めた。


その画面に現れたのは


鍛えられた肉体・・・


黒い肌・・・



・・・ビリー隊長!!


突然始まるブートキャンプ!!

入隊拒否する暇もなく


「俺についてこい!!」

とばかりに煽るビリー隊長!!


・・・もうついて行くしかない。

とにかく画面を見ながら必死でついていく。

総勢30人が奇妙な運動をする怪しい光景。


体育館の半分は貸し切っているのだが

残りの半分はフットサルをしている若者達。


この怪しい集団を呆然と眺めておりました。



・・・視線が痛い。



しかし、集団でデューク更家式ウォーキングをやるよりは

まだ正常に見えるかもしれない。


そんな自己肯定をしながら、なんとかついていったのです。



・・・30分経過。


段々辛くなってくる。。。

1人だったら間違いなく

「ブチッ!!」

とリモコンで電源を消している所です。



・・・45分経過。


苦痛になればなるほど

自分が動けなくなればなるほど

周りの様子が気になるというもの。。。

周囲を見渡すと、すでに脱落者続出。


最初は規則正しい動きで皆に一体感があったのですが

今となっては


「う~!!」

「あぁ~~!!」

苦痛にあえぐ声が響く地獄絵図。。。



・・・50分経過。

音楽がスローになり、終わるような雰囲気が出てきた。

頭の中では

「終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ」


かつてない程の、集中力で念じたのです。


そのかいあって


ビリー隊長
「ビクトリー!!」

の声でブートキャンプが終了。


「戦況」

全兵隊数 30人

死傷兵  15人
負傷兵  13人
残存兵   2人


・・・長い戦いが終わった。

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