月をめしませ
空を見ると月が綺麗に輝いている。
この世のどこかにあるという伝説の光る竹を求めて・・・
世の男性が、一斉に竹藪に入るそんな季節。
満月の夜は犯罪が増えるという噂もあり
月には人を惑わす何かがある。
そんな刺激を求めて、お月見会をやることにしたのです。
月見会というからには、月が見えねばなりません。
しかし、どこの居酒屋に行っても月が見える場所が見つからない。
月が無いなら持ってくればいい!!
スキンヘッドを集めて
「Mr.ムーン決定戦!!」
を開催しようとしましたが、スキンヘッドが集まりません。
仕方ないので、一次会はとりあえず居酒屋で飲んで
その後、花火大会をやることにしたのです。
屋外であれば、月も眺められる。
その日は風がとても強い日だったので、ロウソクに火をともしても、すぐに消えてしまう。
なので
「一度ついた希望の火を絶やしてはいけない!!」
みんなの心が一つになったのです。
一本の花火に火をつけて、それを延々と繋いでいく。
オリンピックの点火リレーを越えた新競技が誕生?
希望の光を絶やさぬよう、花火を燃やし続け
1人で3,4本も抱えながら燃やしていくと
空には立派な一本の狼煙(のろし)が・・・
周りに民家が無いので、まるで助けを求めているようです。
火事と思われて通報されるかも??
そんな胸の高鳴りを覚えたのも満月のなせる技なのかもしれない。
花火は終わり、全ての花火を付属のゴミ袋に入れて片づける。
ゴミは私が持ち帰り、処分することにしたので1人駅に向かいました。
そこで、切符を買うときに気付いたのです。
駅の壁に
「不審物を発見した時は、係員へご連絡下さい」
と警告が貼られている。
私の持つゴミ袋は、小さめながらパンパンに膨らんでいて
所々花火の棒が袋を突き破っている。
そして、袋からかすかに匂う火薬臭。。。
怪しい針が飛び出た焦げた匂いのする袋=不審物
はたして電車に乗れるのか?
下手したら警察に突き出される??
そんな可能性も否定できないのですが
このゴミをそこらに捨てられるわけもないのです。
いかにしてブツを目的地まで運ぶのか。
運び屋の腕を見せる時が来たのです。
常に壁に背を向け、人の視線に注意しながら
数々のミッションに挑戦・・・。
ミッション.1 「改札~入口~」
ミッション.2 「ホーム」
ミッション.3 「電車内」
ミッション.4 「改札~出口~」
テーマソング 「スパイ大作戦」
結果は・・・
正しい行動(?)は、時として誤解をうむのかもしれない。
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